花王株式会社様

ワークショップの様子

今回は「身だしなみ」「おしゃれ」をキーワードに、楽しく、快適に外出を楽しむアイディアをワークショップで考えていただきました。

観察・質問(フィールドワーク)

身だしなみを整えておしゃれにランチタイムへ♪

車いすユーザとランチ店舗を案内版を頼りに探している視覚障がい者と車イスユーザがリードユーザとなりワークショップを実施。リードユーザと一緒に会場周辺へランチにでかけました。外食という「コト」のなかに、リードユーザが抱える不便さや課題を多く発見することができました。普段私たちが意識する以上に外食をする際に気を使っていることがたくさんあり、「本当は食べたいけれども、他の人の視線が気になる」「ちょっと食べづらいから遠慮してしまう」など、リードユーザの生の声を聞く事ができました。

問題定義

ユーザ観察から得られた気づきをチーム内で共有フィールドワークで発見した不便さや課題を、各チームごとに共有。どのチームも大量の気づきの付箋でテーブルがうまっていました。みなさんの観察力の高さに驚かされました。不便なことだけをユーザの問題ととらえず、ユーザが何を欲しているのかなど質問を繰り返し行い、バックグラウンドを捉えながら解決したい問題を抽出。お店に行くまで、食事、服の汚れ、人とのコミュニケーションなどさまざまな問題点がチームごとにあげられました。

アイディア

ブルースカイで考える

各チームごとに絞り出した課題からアイディアを創出リードユーザを通じて気づき、共感した問題点を解決するために、固定概念に縛られることなく、自由な発想でたくさんのアイディアを膨らませていきました。目の前の問題を解決するだけでなく、どんな提供価値を与えることができるのか。短時間の中で、各チーム思考錯誤を繰り返しながらチームごとにアイディアをまとめていきます。普段の研究や開発とは異なり、経験(コト)からデザインするということにはじめは戸惑いつつも、少しずつ形がみえはじめると、次々にアイディアが生まれていきました。

プロトタイプ

アイディアを形にしていくプロトタイプの作成と寸劇発表に向けたシナリオ準備へ。
情報を整理していくことにより、見逃していた点や新しいアイディアが発見され、どんどんとアイディアが膨らんでいきました。実際にプロトタイプを作成するチーム。寸劇のシナリオにユーザの気持ちを込めているチーム。各チームから工夫をこらした全く異なる5つのプロトタイプが誕生しました。

 

発表(寸劇発表)

寸劇にてアイディアをチームごとに発表チームごとにアイディアを寸劇で発表。実際に体を動かしながらアイディア表現することにより、一層の腹落ち感と共感がうまれます。「リードユーザのどんな問題・課題を解決したのか」「提供したい価値は」「リードユーザ以外にはどんなユーザを意識したのか」などチームごとの解決案のポイントの解説と共に、各チーム熱のこもった寸劇を発表していただきました。どのチームの解決案も非常に共感できる内容ばかりでした。

座談会

視覚障がい者ユーザが洗濯洗剤を触って確認しているリードユーザとさらに掘下げた情報の交換の時間。各チームの寸劇発表のフィードバック、リードユーザの日常生活について、実際に日常で使っている日用品を使用したりと自由なディスカッションの場になりました。1日のワークショップを通じてリードユーザへの興味関心が湧き、各チームからの質問がたえない時間が続きました。

 

参加者アンケート結果

95%の人がワークショップ体験に満足しているという結果その理由は?
・Includeしていくために必要なヴィジョンが明確になった気がします。(37歳 デザイン 男性)
・フィルターを通さずに触れ合う機会というのは全くありませんでした。そして、実際に会って話を聞くと、私の日常がリードユーザにはなく、衝撃的に感じることが多かったので、意識に大きな変化をもたらしました。(25歳 研究職 男性)
・様々な気づきと視野が広がった感じがする。さらに継続できればと思います。(53歳 企画 男性)
・普段気づかない点、気にとめていない部分でもリードユーザにとっては重要な点がたくさんあることに気づいた。色々なリードユーザの話を聞けて勉強になった。(43歳 研究職 男性)

感想

・ただ使いやすいかだけが大事ではないということ。その方が欲していることを解決することが大事だった。着やすい服では不十分。着やすいけどオシャレとか見た目は普通とかが大事。(26歳 研究開発 男性)
・今まで障がい者には過剰に色々やらなければならないと思い込んでいましたが、そうではないということがわかって、とってもスッキリしました。(27歳 デザイナー 女性)
・商品開発のためのロジックの幅が広がりました。(37歳 デザイン 男性)
・高齢社会、多様化する人の価値観への対応を考える礎となった。(53歳 企画 男性)
・これは工夫の余地がもうないだろうと思われるモノに細工をすることで、使いやすく、なおかつおしゃれな感じになっている!(43歳 研究職 男性)
・自分が普段感じていても気にしていなかったことが改めて再認識できて良かったです。(30歳 男性)

 

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常に消費者起点にたち、人々の豊かな生活文化の向上に貢献することをめざしてモノづくりを行なっている花王様。
多様な人々の生活を見つめ、ニーズにお応えする製品をお届けするだけでなく、社会のサステナビリティに貢献する新たなライフスタイルへの転換や、社会の課題解決につながる製品の開発をめざして取り組んでいます。特に花王グループの技術を活かし、何歳になっても元気に前向きに活動したいというアクティブシニアに役立つ製品を提供しています。機能や効果だけでなく、高齢の方が使いやすい製品を考えることは、結果として、誰にとっても使いやすい製品につながると考えています。こうしたユニバーサルデザインの視点は、基本である「消費者起点」という考えから常に重視しています。