夏の思い出

初めてチケットを買って花火大会を見てきました??
見ることを無視してからの方が長い人生ですが、まだまだ以外と見
えるものです(明るさだけだけどさw)
胸に響くズドン!という振動、火薬の香り、空いっぱいに大豆を撒
き散らしたような花火も音、、、。やっぱり花火もライブが1ばん
です。2016-08-20-20-06-11

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目を使わずにどうやって店を見つけるか

今回は、全盲者がどうやって目的の店までたどり着くかという話題です。
僕自身はもちろん何気無くやっていることなのですが、この手の話題はよく質問されることが多いので、「見える人にとっては興味深いのかな?」と思って、書いておくことにしました。

駅やバス停などの最寄りの公共交通機関までは自力でたどり着くとして、そこから目的の店までのたどり着き方には幾つかの方法があります。

事前に店に道順を聞いておく場合

僕はあまりしないのですが、多くの全盲者が行う方法です。確実性が高いので、僕も心配なときには使います。
電話の際には全盲であることを伝える場合もありますが、大抵は相手がうろたえてしどろもどろになっちゃうので、見える人人を装うことが多いですw

ネットで道順を確認する場合

お店によっては、Webに地図と一緒に道順が書いてある場合があります。電話よりは確実性が低いですが、感覚的には電話よりはストレスが低い気がします。
しかし地図しか載ってないサイトが多いので、空振り率が高いのですがw
健常者でも女性の場合、「地図よりも言葉で道順を教えてほしい」という人は多いので、サイト製作者さんは参考にしてくださいね(^-^)

GPSを使う場合

これは僕が最も多く利用する方法です。特に初めての場所では100%利用しています。
GPSには色々なデバイスやアプリがありますが、僕はiPhoneのアプリを数種類使い分けています。これについては別の機会に、改めて詳しく書きますね。

感覚の使い方

上記のどの方法を使うにせよ、最終的には自分の感覚が頼り。特に店のすぐ近くまで来ているときのラスト5mほど、店の入り口を最終判断する場合、こんな感覚を使っています。

  • 音楽が聞こえてくる場合、そこが出入り口になっているケースが多い
  • 特定の店舗や施設で流す音楽の種類はいつも同じである。したがって、例えばいつもヒップホップを流している美容院が、急にジャズや民謡を流すことは皆無である
  • 香りにはその施設の特徴が出るため、目的の施設を嗅ぎ分けることができる。飲食店なら食材、スーパーマーケットなら成果、書店ならインク、金融機関もATMやCDのリボンから出るインクの香りが目印になる
  • 温度の違う風がくる場合は冷暖房の効果なので、そちらに出入り口がある。ちなみに、顔の大きさ程度の局所的な風なら、換気扇の可能性が高い。また換気扇の風の香りも上述の通り大切なファクターである
  • 足付記マットや金属の板を足で感じたら、その先に出入り口がある。ただし足付記マットで躓くことがある。また足付記マットで点字ブロックが隠されているケースが多い

上記は「設備と管理」で僕が隔月連載している「発想の転換が生み出すこれからのバリアフリー」の、2013年11月号(10月発売)の記事で詳しく書いています。
よろしければぜひお読みください。

次回は外出時の成功談とか失敗話なんかを書こうかと思いますので、特に失敗談は笑って読んでくださいね(^^;

同居を始めて思うこと

先日のFacebookでも書きましたが、私、なんと現在同居中です。
お相手は名古屋から弊社にインターンで来ているK君。20歳、ぴっちぴちの……男
性ですw
もともと関東の友人宅を点々とする予定だったK君でしたが、インターン開始前
日になってその友人が骨折。宿泊先が無いということで、突然の同居生活が始
まったというわけです。

K君にとっても突然の、そして発の全盲との同居となり、かなり戸惑ったかと思
いますが、今回はそんな生活の中での松村の心境の変化について少し。
約3週間の同居生活で、主な変化は二つありました。

  1. 目が見える人と一緒に生活することによる生活の利便性の向上
  2. 誰かと一緒に住むことによる内的な心境の変化

生活の利便性の向上

これについてはわかりやすいですよね。

  • 食べ物の賞味期限がわかる
  • 郵便物や書類を読んでもらえる
  • 日々の買い物に出かけたときにサポートをお願いしなくていい
  • 歩くスピードが段違い

などなど、“自分の生活ってこんなに時間がかかってめんどくさかったのか”と思
うことばかり。
盲学校での寮生活で同じ視覚障がい者(弱視含む)と集団生活をしていたことは
あっても、見える人との生活は20数年ぶりの身としては、やはりその便利さを感
じてしまうと共に、正直言って多少の悔しさというか、“今までの生活はなん
だったのか”的な重いも少し感じてしまいます。

内的な心境の変化

これは自分でも以外な変化でした。
今までは自分ひとりの生活なので、正直だらけている部分が多かったと思いま
す。自炊を諦めたり、お風呂に入らなかったり、洗濯物をためてしまったり……。
ところがK君が来て以降、家事や炊事にそれほど抵抗感が無くなってきたんで
す。具体的には“先のことを考えて、今できることをする”ようになってきまし
た。例えば

  • 明日の朝食のことを考えて、前の日の夜に炊飯器をセットする
  • バスタオルの残り枚数を数えて洗濯機を回す

というようなことです。
文字にしてみるとなんとも無いことですし“それくらいやっとけよ”という意見も
聞こえそうですが、大きな、そして以外な変化でした。

まとめ

“誰かのためになることの方が動きやすい”とか“一人で生きていけないんだな”と
か、感じるのでした。

スマートフォンが変える視覚障がい者の世界

株式会社インクルーシブデザイン・ソリューションズ
取締役 松村 道生

初めに

iPhoneとかスマートフォンとか騒がれる用になって数年立ちました。
いまやショップをのぞいてみても、従来型のいわゆる“ガラケー”は影を潜め、ほとんどがスマートフォンになっています。

このスマートフォン、いったいわれわれ視覚障がい者には利用できる物なのでしょうか。
そして、利用することのメリットは何でしょうか。利用すると何がどのように変わるのか、そして今後の課題は何でしょうか。
ここでは私の活用方法や利用可能なアプリを紹介しつつ、こう言った事柄について考察していきます。

スマートフォンと視覚障がい

いきなり結論から書くと、スマートフォンは視覚障がい者にも利用可能です。
iPhoneではアクセシビリティ、Androidではユーザー補助という設定項目があり、その 中に音声読み上げや画面拡大の綱目があります。

ただし後述するように、その利用方法や完成度は機種によって様々です。なのでここから先は特に断りの無い限り、私がメインで利用しているiPhone、iPadと言ったいわゆるIOS系のデバイスについて説明していきます。

松村の利用シーン

まずは、私が1日の中でiPhoneをどのように利用しているかを紹介します。どんなことができるかについて、おおよその理解をいただけると思います。(“…”内はアプ リ名)

  • “時計”の目覚ましで起床
  • “天気”で天気をチェック
  • 通勤電車内ではRSSリーダーで新聞を閲覧、“Music”アプリで音楽を試聴
  • “電話”で個人の電話、“050 Plus”で仕事の電話の使い分け
  • “マップ”で営業先の地図を仲間と共有
  • 様々なナビゲーション系のアプリで目的地まで移動
  • “Garageband”で趣味の作曲
  • “ボイスメモ”でバンド演奏を録音、バンド仲間とメールで共有
  • 音声秘書のSIRIで目覚ましを設定して就寝

iPhoneとらくらくフォン

視覚障がいの利用者が多い代表的な携帯として、富士通のらくらくフォンがあります。両者の違いを考察してみましょう。

基本的に、できることにはそれほどの違いはないはずです。ネットや電話と 言った 基本的な機能は勿論、視覚障がい者にとって重要なDaisy、カメラによる色認識、GPS によるナビゲーション、乗り換え案内や占いまで、両者とも利用可能です。
iPhoneにはお財布ケータイやワンセグが搭載されていないことを考えると、らくらくフォンの方が高機能とも言えます。

柔軟性

iPhoneの最大の特徴は“柔軟性”にあるのではないでしょうか。
らくらくフォンではあらかじめ搭載された特定の機能しか利用できないことに対し、 iPhoneを初めとするスマートフォンでは世界中の数10万のアプリが、自分の思い通りにいつでも出し入れ可能です。

この特徴は非常に重要で、例えばシンプルに使いたい人はシンプルな使い方ができ 、逆に何でもやりたい人は何でもやっていいという、その人流の使い方ができるということにつながります。
利用者が「こんな余分な機能はいらない」とか「低機能過ぎる」とぼやくことが極端に少なくなるわけです。

経験のデザイン

またこのことは、利用者の遊び心や挑戦心を刺激します。利用者は「こんなことが できないか」と思ってアプリを検索し利用してみることで、生活や経験を自分でデザインできるようになります。
少し抽象的な表現なのですが、私の場合、「健康管理ができないか」と調べていて、 最終的に体重計と連携するアプリを見つけて購入しました。従来のようにただ音声で 読み上げるだけの体重計と比べ、その推移が時系列で確認でき、またSNSと連携することで思わぬ抑制力も働くようになりました。

リソースの共有

らくらくフォンが高齢者や障がい者という特定のターゲットを対象にした商品であるのに比べ、iPhoneは誰でも利用できる=ターゲットを限定していないという違いがあります。
また別の視点として、らくらくフォンはiModeサイトの多くが日本製なのに比べ、 iPhoneでは海外のアプリやサイトが利用できるという特徴もあります。

健常者と障がい者、国内と海外というボーダーが無くなることで、私たち視覚障がい者も多くのリソースを利用できるようになります。
“みんなと同じものが使える”ということは、感情面でもその他の面でも、非常に有意義です。わからないときには質問できる人が回りに沢山いるということですから。

iPhoneとアンドロイド系端末

スマートフォンは、IOS系とAndroid系の2種類に大きく分けられます。一般的な違いについては割愛するとして、視覚障がい者的には次のような違いが影響してきます 。(それぞれiPhone4s+IOS6.01、Nexus7+Android4.1で検証)

利用に至るまでのハードル

iPhoneでは初期状態で“Voiceover”という音声読み上げ機能が組み込まれており 、追加のアプリをダウンロードすることなく利用可能です。
またパソコンにインストールしているiTunesからVoiceoverを有効にすることで、視覚障がい者でも独力でiPhoneを利用できる状態にすることができます。

Androidでは“Talkback”という読み上げ機能が組み込まれているものの、追加で 日本語音声合成アプリをダウンロードする必要があり、この操作が視覚障がい者独力ではハードルが高いと感じました。

各端末間の動作の違い

IOSデバイスでは、OSのバージョンが同じなら、基本的な操作の仕方はiPhoneでも iPadでも同じです。
これに対し、Android系ではOSのバージョンが同じでも、各メーカーや端末毎に動作が違う点が見受けられました。
例えば“2本指で下にスライド”というジェスチャーでも、動作する端末としない端末があります。

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漢字の詳細読み

IOSでは6.0で念願の漢字の詳細読みが実装されました。これによりメールやSNSの投稿などが気兼ねなくできるようになったと感じています。
Androidは4.1では詳細読みは実装されておらず、今後の対応が期待されます。

iPhoneのアクセシビリティ

iPhoneでは“設定”→“一般”→と進むと“アクセシビリティ”という綱目があります。この中の様々な機能を利用することで、いろいろな方に適した状態でiPhoneを 利用することができるようになります。
ここではその概要を紹介しつつ、全盲の利用者向けの機能であるVoiceover について解説していきます。

以下に主なものだけをまとめます。

Voiceover
全盲の利用者向け(後述)
ズーム機能
高齢・弱死者向け。文字だけでなく、画面全体を好きなように拡大可能。
色を反転
弱支社向け。いわゆるハイコントラスト表示。
補聴器
聴覚障害者向け。対応する補聴器との同期が可能。
アクセスガイド
学習障がい者向け。アプリの中で使いたくない機能を隠す。
Assistivetouch
肢体不自由者向け。物理的なボタンの代わりに画面上に仮想のボタンを表示。

Voiceoverの概要

ご存知の通り、スマートフォンには物理的なボタンがありません。利用者は 画面上 の文字や絵に触れる(=タッチ)ことでスマートフォンを操作します。iPhoneでは Voiceoverを有効にすることで、全盲の利用者向けの環境を実現しています。以下に詳しく解説します。

操作の基本

最も基本的な操作の仕方は、1本の指で画面に触れることです。iPhoneは通常指で触れることで動作しますが、Voiceoverが有効なときには、指で触れたときには単にその対象を読み上げるだけにとどまります。読み上げた箇所は黒の枠で囲われるので、 視覚的にもどこを読んでいるかがわかります。そこを実際に動作させたいときには、 以下のどちらかの方法を使います。

ダブルタップ
いったん指を離して、画面をすばやく2回たたく
スプリットタップ
指を押さえたままで、別の指で1回画面をたたく

利用者は画面に指をつけたままスライドさせることで画面内用を把握し、動作させたいアプリやリンクを見つけたら上記のどちらかのジェスチャーを行います。この繰り返しでiPhoneを操作していきます。

2通りの使い方

Voiceoverの優れた点は、利用者にいくつかの使い方を提供している点にあります 。上で紹介した1本指の操作では、利用者は画面のレイアウト、どこに何が書い てある かを知ることができます。

これに対して画面を1本指で左右どちらかにはじく(=フリック)ことで、読み上げ 箇所を右や左へ移動させることもできます。
Voiceoverでは通常、画面の左上のものを最初に読み上げます。ここで右にフリックすることで読み上げ箇所を右へ移動させ、右端まできたらすぐ下の左端へと移動させることができます。左フリックで逆方向へ移動します。

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このことはとても重要です。利用者は画面レイアウトを意識せずとも、音声を聞いているだけで目的の情報を探すことができるからです。PCのスクリーンリーダーや音声ブラウザでネットを閲覧するとき、画面のレイアウトがわからずともカーソルキーを操作するだけで情報を探せることに似ています。

私も上記2通りの使い方を臨機応変に使うことで、快適にiPhoneを操作しています 。アプリを選んで立ち上げるときには1本指の操作、新聞の見出しが並んでいるようなとき、あるいは小さなリンクを探すときには左右フリックと言った具合に使い分けています。

主なジェスチャー

Voiceoverの設定画面の中には“操作練習”という機能があり、ここで様々なジェスチャーの練習と解説を受けることができます。うまくいくまで練習できるので、不安が少ないと思います。
以下によく使うジェスチャーの一例を記します。

1本指で右または左にフリック
読み上げ対象を移動させる。
1本指で上または下にフリック
後述のローター設定により動作が異なる。1文字ずつ読み上げ、1行ずつ読み上げ、言語の変更、読み上げ速度の調整、リンクや見出しへのジャンプと言ったことが可能。
2本指で画面上を回転
ローター設定の変更。上記縦フリック時の動作を選択。
2本指でダブルタップ
電話の応答、音楽の再生、カメラのシャッター、ストップウォッチの開始と停止 など。
3本指で上下左右にフリック
画面を上下左右にスクロール。

ネット上には様々な解説がありますので、参考にしてください。

点字ディスプレーとの同期

Bluetoothを搭載している点字ディスプレーの一部では、iPhoneと同期させて読み上げ内容を点字で出力することが可能です。残念ながら日本語ではマスアケに問題があるため読解には苦労しますが、IOS6.0になってかなり改善されました。
これにより、例えばカラオケボックスで曲をネットで検索し、歌詞を点字で読みながら歌うと言ったこと、あるいは盲聾者の利用にも一定の可能性が出てきたと感じています。

今後の課題と展望

最後に課題と展望についても考えてみたいと思いますが、よく議論のネタになる“キーのあるなし”については割愛します。現在はいろいろなガジェットが出ており組み合わせることで手助けになること、VoiceoverやTalkbackの機能がそれなりに充実していること、世の中の流れとして物理的なキーの現象は避けられないと感じることが 理由です。

課題を整理してみると、視覚障がい者にとってのIT化前期の頃と同じ課題が見えてきます。

ノーハウ、情報の伝達

視覚障がい者にとってPCの操作がある程度高いハードルだったのと同じように、 iPhoneの操作も慣れや経験、スキルを必要とします。これを伝える“スマホ講習会” のようなものが必要ではないでしょうか。

またアプリ作成側に対して、視覚障がいを初めとする種々の障がい者の存在 を広め 、対応可能なアプリ政策を促すことも重要です。

視覚障がい者の利用方法が社会を変える?

IOS5.0で搭載された音声秘書“SIRI”だが、この原型はVoiceoverの機能の一部だと感じています。

以下は個人的な主観ですが、VoiceoverにはもともとSIRIに類似の機能があり、指定した人に電話やメールを送ることができました。IOS5.0でこの機能が拡張され、少し楽しさを加えたものをSIRIとして搭載していると思います。
視覚障がい者の利用方法を健常者が分析し取り入れた例と言えます。

このことからもわかるように、視覚障がい者がスマホを利用しその感想や提案を企業へ伝えることで、視覚障がい者のための機能ではなく、健常者にも便利な機能として搭載されること、その結果われわれの暮らしがより便利になるといったことは、現実としてありうるのではないでしょうか。

スマートフォンはとっつきにくいものだとは思います。しかしうまく利用することで、今までとは違う生活スタイルになるだけで、決して何かが不便になるといったことにはつながらないのではないでしょうか。

アイダス協会研修会での発表内容

さてはて、すっかりBLOGの更新が止まっております。
この間、“ホテルの予約を断られる事件”やら“雪で出張から戻れなくなる未遂事
件、および電車遅延により食い物にありつけない事件”やら“急遽インターン生と
同居事件”やらいろいろなことがあったのですが、それら全部をきれいさっぱり
とすっ飛ばして、先月アイダス協会研修会で公演させてもらったときの予稿集に
掲載した内容を、一部変更してお届けします。
(次エントリーに続く)

学会発表なり

今日は四谷にきています。
アイダス協会というところで、全盲のスマホ利用について発表です。
さて、どんなお笑いになるやら・・・・w

深夜の小脱走

こんばんは。今日は弊社共催のカンファレンスで名古屋にきています。朝食
の美味しいKホテルに泊まっているんですが、今回は今さっきあったばかりの出
来事を、ホットなうちにお届けいたします。

カンファレンス自体はひやひやのうちにもなんとか終了。スタッフと一緒に
ホテルの自室で食事をした後、今日はそれぞれゆっくり休もうということになり
ました。
土曜夜のTBSを見ながら”Bさんはやはり出ていないんだな〜”などと思ったのもつ
かの間、寝落ちしていてふと気がついたら0時前。手持ちの水はとっくに飲み
きってしまっていて喉が渇き、甘いものも若干食べたくなった僕は、近くのコン
ビニまで出かけてみることにしました。
これ、土地感がはっきりしてないところではそれなりに勇気と覚悟がいるのです
ね。

まずは手荷物の中から輪ゴムを1本探し出し、自室のドアノブにまきつけま
す。帰りにドアノブを触って自室を確認するための目印(正確には手印だが)にす
るためです。
ホテルからコンビニまでの道のりは、以前に宿泊したときに覚えていたので、難
なく到着。店員さんを探して買い物のサポートをお願いしました。ところがこの
店員さん、たぶん韓国か中国の方なんだけど、近年僕が出会った中ではまれに見
る日本語の通じにくさだったのです。

それでもコーラを買ったまでは良かった。問題は“シュークリーム”、これが
ぜんぜん伝わらない。
さー、こうなると僕の挑戦心に火がつくのです。“絶対伝えてみせる、買ってみ
せる”とか無駄にがんばっちゃうのです(その挑戦心を仕事に生かせよとか言われ
そう)。
「デザート」、「甘いもの」、「スイーツ」といろんな単語で伝えても伝わら
ず、「お菓子」という言葉で要約理解してくれたのもつかの間、つれて行ってく
れたのがチョコの棚。「クリーム」という単語に反応して取ってくれたのは、バ
ニラクリームのクッキーでした。

さてどうしようかと考えあぐね、出た言葉が「冷たいもの」。これで何とか
わかってくれたようで、無事デザートの棚まで連れて行ってくれ、シュークリー
ムではなかったものの(欠品していたよう)チョコの小さなケーキをゲットできま
した。

さてここからが感動的な話。会計を済ませて出口まで行くと、先ほどの店員
さんが「どっちへいくのか」と聞いてくれます。「Kホテル」と言うと「近いか
ら連れて行く」と言ってくれるではありませんか。そこまでしてもらうのも申し
訳ないので、「場所はわかるから大丈夫」と伝え、感謝の言葉と共にお別れしま
した。
少し歩いていると、今度は別の男性が「Kホテルですか?僕も泊まっているので
一緒に行きましょう」と声をかけてくれます。先ほどの僕の会話を聞いてくれて
いたようでした。あまりにうれしくて、ついお願いしてしまいました。
実はKホテルのエレベーターはボタンがタッチパネルなので、僕が押そうとする
とコントのように全部の階が点灯してしまうということを前回の宿泊時に経験し
ていたので、“どうしようかな”と考えながら歩いていたところだったのでした。

というわけで、無事に自室の階で降りて自室へ到着。僕の深夜の小脱走は2名
の親切のおかげで無事達成されました。名古屋も韓国(or中国?)もいい人ばかり
です。

「バイク、ありますよ」

皆さんこんにちは(^_^)
そろそろ本腰を入れてBLOGを書き始めることにした、“隊長”こと松村です。
とりあえず僕の特徴をチャチャッと列挙すると以下のようになります。

  • 30台後半の男性
  • 先天性の視覚障がいで現在は全盲
  • 体はやばいくらいメタボ系
  • 元システムエンジニアでミュージシャン、ワークショップのファシリテーターで触る地図の作成者

と、自分で書いていてもつかみどころのない人だなと思うわけです。

このBLOGのタイトル

上記の通りの全盲生活です。追々書いていくことになりますが、全く見えていないわけではなく、光がかろうじてわかります。
とはいえその光が何色なのか、周りの景色がどうなっているのか、前から歩いてくる人は美人なのかそうじゃないのか……そういう重要かつ肝心なことまではわかりません。

こういう毎日だと日々いろいろなことが起こり、いろいろなことを感じます。
そういうことを社内の雑談で話していると、「それは隊長にしか見つけられないことだよ」とよく言われます。

自分では見えないことが当たり前の日常でも、そこで感じたり考えることは、いわゆる健常者の人たちには新鮮に感じるらしい。

そう思うようになり、「だったら日々の出来事を粒さに書こう、全盲の僕が健常者の世の中を旅して見聞きしたことの、ありのままを記録しよう」と思って、このBLOGタイトルにしました。
面白いと思ってもらえるような文章になるかは全くわかりませんが、とにもかくにもよろしくお願いします。

あっそれと、漢字の間違いはどうかご容赦ください。そんでもって、僕にこっそり教えてくれるとこっそり直します^^;

気になる初回の内容は?

今日のBLOGのタイトル、先ほど晩御飯を食べた行き着けのラーメン屋の店員さん(かわいい!)が、僕が店を出るときに掛けてくれた一言です。

このラーメン屋、この店員さん(仮にXさんとしましょう)が来るまでは、正直言ってそんなに丁寧な対応をしてくれることはありませんでした。
「メニューが読めないので教えてもらえますか?」
と言っても忙しそうに数個教えてくれるだけだったり、一度はカウンター内の店員同士の会話で、
「あの人はいつもタンタン面だから大丈夫だよ」
という、何がいったい大丈夫なんだかよくわからないやり取りを聞いたことがありました。

しかしXさんが入ると、いつも僕が頼むメニューに
「これには角煮があうんですよ。一切れサービスしておいたんで、もし気に入ったら次頼んでみてください」
って教えてくれたり、今日からどのメニューが増えてどれが無くなったとか、今お試しで“食べるラーユ”が置いてあるとか、いろいろなことを丁寧に教えてくれました。

勘違いしてほしくないのは、僕は角煮が一切れほしかったわけでもなく、人より親切にしてほしかったわけでもなく、Xさんの“積極的にかかわろうとする姿勢”がめちゃめちゃ嬉しかったのです。

Xさんのすごいところは、僕が自分でピッチャーから水が注げるとわかると、「入れましょうか?」と声をかけなくなったところです。
これは今WHOで提唱されている“障がい者の権利条約”でも触れられている、“合理的な配慮”をごく自然に体現していることになります。

初回から長くなりましたが、今日も店の外まで誘導してくれたXさんが、僕が歩く目の前にバイクが止まっているのを見つけて教えてくれたときの言葉が、このタイトルです。
僕は見えない人なので、こういう言葉をかけてもらえます。
見えようが見えなかろうが、みんながこういう言葉を掛け合えるような世の中になれば、世界はだいぶ幸せなんだろうなと思いながら、帰宅したわけです。

2012年の足あと

"海から昇る朝日"January

インクルーシブデザインとの出会い
会社設立を決意!

しかし、オフィスもなく寒さに耐えながら設立準備をスタート

 

"高尾山に登頂"February

2月29日。ついに会社設立!
大雪降るこの日は忘れられない1日に。

その3日前に極寒の高尾山に祈願へ!
翌日から隊長は熱でダウンしました・・・

 

"入居したての殺風景なオフィス"March

ようやく有楽町のオフィスが決定!

備品はなんとリサイクルセンターから無料で調達
人は何も無いと知恵が働くものです。

実は、今はオフィスにロフトベッドがあるんですよ。

 

"はじめてのインクルーシブデザインワークショップ"April

はじめてのワークショップ体験会を実施。
新しいアイディアを考えている時は誰もがいい笑顔です。

そして、本格的な営業もスタート!
毎日ひたすらテレアポ&訪問の日々でした。

 

"リードユーザと共にフィールドワーク"May

初めてのインクルーシブデザインの仕事
準備の大変さに勝る充実感を得ることができました。

同時に障がい者雇用セミナーを実施
まだまだ学ぶべきことがあると改めて感じました。

 

"個人参加が多かった夜のワークショップ"June

日経産業新聞に弊社の事業内容が掲載!

夜のワークショップを初めて実施
仕事帰りにも関わらず多くの方に参加頂き、新たな輪がさらに広がりました。

 

"高齢者ユーザにipadを使用してもらっっている様子"July

高齢者向けのwebアクセシビリティ評価項目の作成
新たな市場の可能性が見えてきました。

今年も暑い夏。
7月はエアコンを使わず節約&節電で無事に乗り越えました!

 

"小学生と一緒にインクルーシブデザインワークショップ"August

坐禅体験会がスタート!
なんと有楽町で仕事帰りにちょっと一息つける時間をご用意しました。

初!小学生向け親子でのワークショップ体験会を開催。子どもの創造力は大人顔負けです。

 

"多様性豊かな仲間と八丈島で3日間のキャンプ生活"September

ユニバーサルキャンプin八丈島へ参加!
障がいのある人もない人も互いに支え合う3日間のキャンプ生活。

八丈島の大自然を満喫するとともに、忘れられない出逢いと思い出がたくさんできました。

 

"みんなの健康のために自炊をスタート"October

隊長&高山でビルディング協会にてインクルーシブデザインの講演

食欲の秋のためか少しメタボ気味に・・メタボ対策のために昼食自炊をスタート。

 

"企業と学生のコラボレーションワークショップが実現"November

企業と学生とのコラボレーションワークショップが本格スタート!
学生の斬新なアイディアと企業の方々の経験とが融合したとき、今までにないイノベーションが誕生しました。

 

"笑顔があふれている研修風景"December

障がい者が講師のメンタルヘルスケアセミナーを開催!新しい切り口のセミナーは大成功でした。

来年1月に名古屋開催のカンファレンスが決定!!
日々準備と共に名古屋への出張が増えました。でも、まだ名古屋名物が食べれてません・・・。

 

今年一年大変お世話になりました。
皆さまとの出逢いは私たちにとって大きなパワーになりました。

凸凹なメンバーですが、これからももっともっとチャレンジしていきます!
まずは2013年1月26日(土)に名古屋にてカンファレンスを開催致します。
イノベーションをテーマに皆さまと共に体感し共感していただける内容を準備しております。
  詳しくはこちらから>>

ぜひ、来年度もインクルーシブデザイン・ソリューションズどうぞよろしくお願い致します。

井坂智博・松村道生(隊長)・高山希
今年一年ありがとうございました。

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初春と富士山

IMG_02221.JPG

皆さん、明けましておめでとうございます。

有事の2012年を何とか越し、新しい年を迎えることができました。
皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。
そして、今年もよろしくお願いします。

我が家は母方の祖母の実家が神社なので、元旦の日中に初詣をする習慣がありま
す。参拝が終わった後にいただくほうれん草と溶き卵の澄まし汁が最高に美味い
のですが、それはまたいつかの話ということで。

写真は帰りがけに撮影した富士山。どうでしょ。
iPhoneを使えば、少し工夫をすると、全盲でも写真を撮って管理することができ
ます。

ここから先は流行のステマ

見える人と見えない人、両方にとって使えるデバイスとなったiPhone。その秘密
に迫ってみませんか?

みんなで体験する「もの・こと」のイノベーションカンファレンスin名古屋

1月26日(土) 10:00〜19:00
>>詳細はこちら