目を使わずにどうやって店を見つけるか

今回は、全盲者がどうやって目的の店までたどり着くかという話題です。
僕自身はもちろん何気無くやっていることなのですが、この手の話題はよく質問されることが多いので、「見える人にとっては興味深いのかな?」と思って、書いておくことにしました。

駅やバス停などの最寄りの公共交通機関までは自力でたどり着くとして、そこから目的の店までのたどり着き方には幾つかの方法があります。

事前に店に道順を聞いておく場合

僕はあまりしないのですが、多くの全盲者が行う方法です。確実性が高いので、僕も心配なときには使います。
電話の際には全盲であることを伝える場合もありますが、大抵は相手がうろたえてしどろもどろになっちゃうので、見える人人を装うことが多いですw

ネットで道順を確認する場合

お店によっては、Webに地図と一緒に道順が書いてある場合があります。電話よりは確実性が低いですが、感覚的には電話よりはストレスが低い気がします。
しかし地図しか載ってないサイトが多いので、空振り率が高いのですがw
健常者でも女性の場合、「地図よりも言葉で道順を教えてほしい」という人は多いので、サイト製作者さんは参考にしてくださいね(^-^)

GPSを使う場合

これは僕が最も多く利用する方法です。特に初めての場所では100%利用しています。
GPSには色々なデバイスやアプリがありますが、僕はiPhoneのアプリを数種類使い分けています。これについては別の機会に、改めて詳しく書きますね。

感覚の使い方

上記のどの方法を使うにせよ、最終的には自分の感覚が頼り。特に店のすぐ近くまで来ているときのラスト5mほど、店の入り口を最終判断する場合、こんな感覚を使っています。

  • 音楽が聞こえてくる場合、そこが出入り口になっているケースが多い
  • 特定の店舗や施設で流す音楽の種類はいつも同じである。したがって、例えばいつもヒップホップを流している美容院が、急にジャズや民謡を流すことは皆無である
  • 香りにはその施設の特徴が出るため、目的の施設を嗅ぎ分けることができる。飲食店なら食材、スーパーマーケットなら成果、書店ならインク、金融機関もATMやCDのリボンから出るインクの香りが目印になる
  • 温度の違う風がくる場合は冷暖房の効果なので、そちらに出入り口がある。ちなみに、顔の大きさ程度の局所的な風なら、換気扇の可能性が高い。また換気扇の風の香りも上述の通り大切なファクターである
  • 足付記マットや金属の板を足で感じたら、その先に出入り口がある。ただし足付記マットで躓くことがある。また足付記マットで点字ブロックが隠されているケースが多い

上記は「設備と管理」で僕が隔月連載している「発想の転換が生み出すこれからのバリアフリー」の、2013年11月号(10月発売)の記事で詳しく書いています。
よろしければぜひお読みください。

次回は外出時の成功談とか失敗話なんかを書こうかと思いますので、特に失敗談は笑って読んでくださいね(^^;