「バイク、ありますよ」

皆さんこんにちは(^_^)
そろそろ本腰を入れてBLOGを書き始めることにした、“隊長”こと松村です。
とりあえず僕の特徴をチャチャッと列挙すると以下のようになります。

  • 30台後半の男性
  • 先天性の視覚障がいで現在は全盲
  • 体はやばいくらいメタボ系
  • 元システムエンジニアでミュージシャン、ワークショップのファシリテーターで触る地図の作成者

と、自分で書いていてもつかみどころのない人だなと思うわけです。

このBLOGのタイトル

上記の通りの全盲生活です。追々書いていくことになりますが、全く見えていないわけではなく、光がかろうじてわかります。
とはいえその光が何色なのか、周りの景色がどうなっているのか、前から歩いてくる人は美人なのかそうじゃないのか……そういう重要かつ肝心なことまではわかりません。

こういう毎日だと日々いろいろなことが起こり、いろいろなことを感じます。
そういうことを社内の雑談で話していると、「それは隊長にしか見つけられないことだよ」とよく言われます。

自分では見えないことが当たり前の日常でも、そこで感じたり考えることは、いわゆる健常者の人たちには新鮮に感じるらしい。

そう思うようになり、「だったら日々の出来事を粒さに書こう、全盲の僕が健常者の世の中を旅して見聞きしたことの、ありのままを記録しよう」と思って、このBLOGタイトルにしました。
面白いと思ってもらえるような文章になるかは全くわかりませんが、とにもかくにもよろしくお願いします。

あっそれと、漢字の間違いはどうかご容赦ください。そんでもって、僕にこっそり教えてくれるとこっそり直します^^;

気になる初回の内容は?

今日のBLOGのタイトル、先ほど晩御飯を食べた行き着けのラーメン屋の店員さん(かわいい!)が、僕が店を出るときに掛けてくれた一言です。

このラーメン屋、この店員さん(仮にXさんとしましょう)が来るまでは、正直言ってそんなに丁寧な対応をしてくれることはありませんでした。
「メニューが読めないので教えてもらえますか?」
と言っても忙しそうに数個教えてくれるだけだったり、一度はカウンター内の店員同士の会話で、
「あの人はいつもタンタン面だから大丈夫だよ」
という、何がいったい大丈夫なんだかよくわからないやり取りを聞いたことがありました。

しかしXさんが入ると、いつも僕が頼むメニューに
「これには角煮があうんですよ。一切れサービスしておいたんで、もし気に入ったら次頼んでみてください」
って教えてくれたり、今日からどのメニューが増えてどれが無くなったとか、今お試しで“食べるラーユ”が置いてあるとか、いろいろなことを丁寧に教えてくれました。

勘違いしてほしくないのは、僕は角煮が一切れほしかったわけでもなく、人より親切にしてほしかったわけでもなく、Xさんの“積極的にかかわろうとする姿勢”がめちゃめちゃ嬉しかったのです。

Xさんのすごいところは、僕が自分でピッチャーから水が注げるとわかると、「入れましょうか?」と声をかけなくなったところです。
これは今WHOで提唱されている“障がい者の権利条約”でも触れられている、“合理的な配慮”をごく自然に体現していることになります。

初回から長くなりましたが、今日も店の外まで誘導してくれたXさんが、僕が歩く目の前にバイクが止まっているのを見つけて教えてくれたときの言葉が、このタイトルです。
僕は見えない人なので、こういう言葉をかけてもらえます。
見えようが見えなかろうが、みんながこういう言葉を掛け合えるような世の中になれば、世界はだいぶ幸せなんだろうなと思いながら、帰宅したわけです。